ネトオク男の楽しい異世界貿易紀行 [星崎崑]
縦書き: 2281P | 作品リンク | 作者ページ
最終学歴高卒で親元パラサイトの青年綾馳次郎はネットオークションで生活する物欲溢れるネオニート(収入があるニート)。
出品するお宝探して蔵から見つけた古い鏡は異世界と行き来できる魔法の鏡だった!!
異世界のお宝を買うために相互貿易でお金を貯めて、物欲満たして幸せ一杯の異世界ライフ! になる予定。
物欲だけじゃなく、チートとか奴隷とかもありマス。男の欲望とか多めなので苦手な方はスルーしてネ。
★★★★☆
異世界 ファンタジー チート 貿易 精霊 魔法 奴隷 エルフ 主人公へタレ ハーレム ほのぼの R15
完結済:全184部
▼感想
おもしろかった!
あっさり笑いに逃げないとか、みょうに堅物にならないとか、主人公の立ち位置が微妙によくて語り口調もほのぼの系
世界設定や解説は一気にまくしたてるのではなく、飽きさせないように小出しに調節されうまく期待感へつなげているのがうまい
さすがに早い段階から書籍化の話が出てただけのことがあるなと感じた。初の長編でこれだけのものができるとはすごいの一言。
ストーリー的には異世界出入り自由モノ?で魔王や絶対悪などは出てこない。最終的にはSFっぽくちょっとひねりの効いた核心になる。
ぶっちゃけ激しい喜怒哀楽はない、魔法も奴隷もハーレムも、そして戦闘すらも深刻な雰囲気にはならない。
何かと商人っぽい方向で動いて稼ぐのだがその先は割とあっさり事件もなく、ありそうな話は進みそして霧散する。
読んでいる途中はとても面白いのだけど、読後に・・・あれれとなった。そうまさにすべての話が何かにつながるわけではないラノベらしい小説だった。
とても面白い発想なのに若干乱雑な説明の異世界設定だったのが残念。このストーリーならとても重要なところなのに他のそうでもないところと混同しているように感じたよ。