人間不信の貴公子~記憶だけが異世界へ~ [井戸正善/ido]
記憶物質の抽出実験での事故により、助手であるエリの目の前で命を落としたはずの主人公は、気付いた時には異世界の少年クラウドの身体を乗っ取っていた。
持ち前の人間不信ぶりを遺憾無く発揮して魔術と勉学に打ち込んだクラウドは、息子で人体実験を行った父親を、魔術学園の卒業式典で殴り飛ばし、そのまま国外へと逃げ出した。
そこで出会ったホムンクルスの少女リータ。彼女が慕う“お母様”の正体を知ったクラウドは、彼女と共に“お母様”を見つける旅へ出る。
★★★☆☆
ハイファンタジー[ファンタジー]
異世界 記憶転移 脳内物質 人間不信 知識チート R15 残酷描写あり
完結済:全34部
▼感想
まぁおもしろかった!
以前に読んだ呼び出された殺戮者と同じ作者で、文章がやたらうまい。
内容的には短めでちょっと痛い性格の主人公が活躍するという、ありがちだが無双するだけではなくいろいろと新しい発想を交え困難に立ち向かっていくという話。
主人公がなぜまわりから好かれるのかが全くわけがわからないが、そうなればいいな程度の妄想が飛躍しうまい文体に引きずられ最後までストレスなく読めた。
読んでいる最中はあまり感じないが読後に気づいた事は、ぶっちゃけコンテンツはどれも甘めで軽くあまり深くは考られてないし人間関係もあり得なさそうな事多々、この人文才は有り余っているのだからもっとしっかりと練れば大作家間違いなしではないだろうか。