草木を集める簡単なお仕事？ (プラントハンター物語) [paiちゃん]
気が付いたら、白い病室。俺の意識の回復を知って駆け付けてくれたお姉さんは、見ず知らずの他人だった。だけど、お姉さんは俺のことを良く知っているみたいで、感極まって泣き出した。
数日後にお姉さんに連れられて帰った場所は、市の外れにある教団の施設だった。事故で無くなった俺の両親の代わりにこの施設で俺は育てられたらしい。
その施設の規定で１７歳までに施設を去らねばならないようなのだが、既にその年齢に達している俺を、とりあえず一か月だけ保護してくれると言っていた。
記憶を取り戻すべく、映像記録を懸命に見ていた時、ハンターという職業を偶然知った。調べてみると草や木を集める職業らしい。
簡単な肉体労働に思えるな。これを職業として暮らせるなら、世間を知らない俺にも何とかなるんじゃないか？
そんな軽い気持ちで、施設のお姉さんにその話をしたら、とんとん拍子に話が進み、俺を兄と慕う少女と共にハンター暮らしを始めることになってしまった。
施設からの贈り物として、俺達のハンターデビュー前夜にお姉さんが持ってきたものは、戦闘服と拳銃にナイフ等々。草木を集めるのに何で銃がいるんだ？ スコップで十分だと思うんだけど……。
俺の考えてる採取と、ハンターの採取が違っているのに気が付いたのは、初めての仕事からだった。
大きなイノシシが出てきてどうにか倒したんだけど……。これって、本当に草木を集める仕事なのか？
とはいえ、他に俺に出来る仕事がこの世界にあるとは思えない。勇ましい妹を連れて、時空間ゲートをくぐる日々が続いていたのだが……。
★★★★☆
パラレル ファンタジー 記憶喪失 タイムスリップ 幼馴染 恐竜 SF 異世界 R15 残酷描写あり
完結済：全103部
▼感想
おもしろかった！
SFなのにちょっとファンタジー。
前半しばらくは波風立たず淡々と進行(このままだと面白くないなと思った)、そのまま少しするとファンタジーにさらに後半はSF(ほぼサイバーパンクSF)
難解なタイムパラドクス理論がわからなくても、考察スルーして素直に受け入れると最後まで楽しめます
最後の落ちは警告ですが、現在誰も検証すらできない理論なので多数の中のひとつと理解した(実は個人的に反論ありだったりするんですけどね)
誤字脱字が多く勢いのまま書き殴った形跡だとは思うのだが、この作者ほかにもいろいろ手を出して過ぎていて大変そう・・・
一気に読めるほどの文量で、しつこいほど出る語尾の「・・・だぞ」がイラつきますが、内容・展開はとても斬新だった。
