アメイジングノービス ~異世界でチートツールが使えたけど物理法則さんが邪魔をする~ [逢須 かた丸]
縦書き: 1841P | 作品リンク | 作者ページ
VRゲームから異世界に飛ばされてみたら、最大の敵は魔王でも邪神でもなくて『物理法則』だった。
チートスキルでステータスやパラメーターを自由に変えることが出来るのに『慣性』『摩擦』『反作用』『熱』の物理法則四天王が手ごわすぎて倒せない。
敏捷が上げれば滑って転ぶ。 筋力を上げても吹き飛ばされる。 それならばと武器の攻撃力を上げたら、でかく重くなりすぎて扱えない。
ステータスが急に変わるとものすごい筋肉痛や頭痛などに襲われ、すごく苦しいので、怖くてステータスが変わってしまう転職もできない。
それなのに、魔法とかいう謎の不思議パワーが存在していて、不条理を被ってしまう。
それでも、ゲームで使っていたチートツールがそのままスキルになっているので、ボスを瞬殺し、お金やアイテムを無尽蔵に増やし、じりじりレベルとステータスを上げて、最強目指して頑張っているはずが、あげたアイテムとかで周りの仲間の方がむしろチート化されていくお話。
★★★★☆
空想科学 [SF]
R15 残酷な描写あり 異世界転移 冒険 近未来 VRMMO スチームパンク チート 男主人公 コメディ 異世界 ノービス 物理 人死なない
完結済:全250部
▼感想
おもしろかった
ファンタジーに普通の物理現象を加えたらコメディーになってしまうと言うお話。
確かにそうなるよな~ なんて思いつくことがたくさんあった。
物語はあらすじどうり、結局最強なのだが物理法則と言い訳を考える事に終始して力を出せないので魔道具に走ってロマン兵器ばかりを作りだす。
最終的には邪神なる者が出てきてバトルを繰り広げ、主人公が身を呈した風になり事は収まる。
ぶっちゃけ見新しいことは何もないのだがコメディー路線で展開するので裏読み行間読み等のストレスもなく最後まで安心して読めた。
ただ、フォーカスする話しが少しずれているような気もするしプログラマっぽさが足りないようにも思えたのが残念だ。
実は私も同類なのだがプログラマには大きく分けて2つの種類がある、ひとつはゼロから作れる人となにかのアプリケーション操作がうまい人だ。
この話は後者であり細かい説明を省く事にうまく立ち回っている、惜しむらくはもうひとひねりプログラマっぽいなにかがあった方が良かったのかもしれない。