わたしはたまごで異世界無双する! [葉月クロル]
高校一年生になる春休みに、リカはスマホでアルバイトを探していた。
『異世界でアイドルキャラクターをやってみませんか?』という求人に興味を持ち、詳細を調べようとしたらそのまま異世界の森の中に転移してしまった。
しかも、大きなたまごの中に入って出られない。完全防御力のあるたまごをコントローラーで操り、魔物を体当たりで倒しながら着いたビルテンの町で、冒険者ギルドに登録をし、リカはたまご族のたまご戦士としてランクA冒険者を目指すことになる。
なにしろ『アイドルとしてキャーキャー言われる』ようにならないと、元の世界に帰れないのだ。
必殺技はたまごアタック(体当たり)とたまごホーン(頭突き)。
地味な技だが、絶妙なコントローラーさばきで強い魔物をガンガン倒し、その強烈な戦法で『……惨殺たまご?』と疑われてしまうが、気にしない。
美味しい料理と美味しいおやつ、スキルを使って調合したよく効く(そして美味しい)薬は賄賂に便利。
ランクB冒険者でもある優良ギルド職員のライルにある時はあっさりスルーされ、ある時は叱られながらも、今日も愛されるたまごとして無敵の活躍をする、非常識たまごのリカであった
★★★★★
女主人公 冒険 異世界 ヒロインはたまご たまご料理重視 魔物が気の毒 ネット小説大賞 ネット小説賞感想希望
完結済:全42部
▼感想
とてもおもしろかった!
なんというか、これはすごいです。突き抜けてます。もうむちゃくちゃ明るいです。
まず設定がお気楽で行動指針もお気楽。文章も会話中心でとても読みやすく進めやすい。
まぁこれ読んで文句言う人は十中八九いないでしょうというくらい、爽快でどこまでも素直でおもしろい
恋愛モノ中心で書いていたらしい作者がファンタジーに進出したとのこと。そのせいか会話がテンポ良くぽんぽんと進みます。
短いので一気に読めますし、ついつい引き込まれて浮世の懸念など忘れさせてくれるという まさにファンタジーでした。