格安一戸建て、ダンジョン付き65万円 [ももも]
両親の事故死によって、住処も失った鴻池兄妹は、保証人がいない事からアパートすら借りられない。
そして「貸してくれないのなら買えば良いじゃない」って事で、格安物件で有る山中の一軒家を購入する。
だが、引っ越して数日後、その家の敷地に『ダンジョン』が現れる。 二人は、警察や『ダンジョン管理機構』にも連絡せず、そのダンジョンを使って魔石と宝箱で生活費を稼ぐ事にする。
これは、ダンジョンが突然現れた現代社会をベースにした、ヘタレ気味の兄とアグレッシブな妹とぺんぺんの生活記で有る。(幼女・ケモ耳娘・俺Tueeeなどのテンプレはありません)
★★★★☆
ダンジョン 残酷描写あり
完結済:全60部
▼感想
おもしろかった!
この作者のよく出る脱線具合(逸話やどうでもいい情報)には参った、しかし後半になるにつれどんどん面白くなってきて最終的にはハマった。
物語はかなりの間貧乏くさいノリで進むのだがペットが出てくるあたりで少しずつ金かね言わなくなり落ち着く、そして話しが世界系の規模になったとたん金の話は一切なくなりほっとする。
また最初のうちはどうでもいい細かい設定や描写に辟易もする、実際どうでもいいところは読み飛ばしていたんだけど読み終わってみるとこれもこの作品の味なのだなと思うことに。
ところどころ出るなぞの会話は一番最後のページに解説があり、作者としてはこれを最大の謎として進めているようだけど先に読んでもまったく影響ないようにも思えた(そもそもあまり重要ではない位置だと思うよ)
そして、とても面白いプロットなのだからぜい肉をそぎ落として改定するともっといいのになるなと・・・。
あと気になるのは朝鮮半島バッシングとせっかく自衛隊がいい味出してるのにそれを宣伝しないことかな、なんにせよおもしろかった。作者がんばれ!