転職の神殿を開きました [土鍋]
縦書き: 3117P | 作品リンク | 作者ページ
生まれ持ったジョブに人生を左右される世界。そんな異世界に召喚された森本要には「人を転職させる」能力があった。彼は生活費を稼ぐため転職屋を始めるが、その能力を狙って貴族や教会が動き出す……
やがて、自衛のため王国最大の宗教組織に潜り込んだ彼は、宗派の派閥争いに巻き込まれながらも、自らの足場を固めていく。
★★★★★
ハイファンタジー[ファンタジー]
ファンタジー 転職 ジョブ R15
完結済:全135部
▼感想
とてもおもしろかった
宗教の話しなんだけど生臭くないと言うかよくある話とは一線を画す独特のストーリーで引き込まれた。
『転職の神殿』と言う聞いた事のある題材で暗い部分を出来るだけ省いた異世界小説と言った感じで、明確な一人称ではなくそれぞれの視点で進む文章もたのしい。
物語りは、チートな能力で稼ぐため身の安全を守る必要ができ宗教に所属すると言う道を選び神学校(学園編)から神官になり司祭になりと成り上がっていく最終的には神様級の話しになって世界を救う(変える)というストーリー。
異世界尺度で考えると資本主義社会で生きている現代人は何をするにしても商人寄りな気質になるのかもしれないと思わせるかのような主人公の達観ぶりに共感を感じた。
しかし、キャラ数の多さが微妙で集中して一気読みしているのにときおり忘れてしまった名前が出てきたりして、もうちょっと各キャラが立っていた方が良かったのかもしれない。
すでに書籍化されていてカバーのイラストにはご愁傷さまとしか言いようがないが、売れている?ようです。