サラリーマンの不死戯なダンジョン [昼熊]
縦書き: 1049P | 作品リンク | 作者ページ
巨大な黒い虎が目の前にいた。
ただのサラリーマン、山岸網綱が気が付くと見知らぬ洞窟の中。
意味も解らず理不尽な状況下で必死に足掻き続けるしか術がなかった。
死が終わりではない。何度も死に、何度も食われ、何度も立ち向かう。
何をすべきか、どれを選択するか。絶望を越えた先に待つ、新たな絶望。
彼はこの輪廻から逃れられるのか。理不尽な状況を乗り越える為に全力で足掻いてみせる。
苦難を乗り越え新たな力を得た男が、己を奮い立たせ立ち向かう。
★★★★★
デスゲーム 転移 転生 死に戻り サラリーマン 絶望 特殊能力 ループ 異世界 R15 残酷描写あり
完結済:全111部
▼感想
とてもおもしろかった!
冒頭からいきなり死ぬ!理不尽に何度も何度も・・・このすごい展開に引かなかったらもうハマること間違いなし。
常に区切りがあってじっくりと主人公の思考や葛藤がさらけ出されるという、心理戦といっていいほどの緊張感の連続にぐいぐい引き込まれる。
こういうタイプの場合主人公以外のキャラクターはもとより読者までもを騙すパターンが濃厚と途中気が付きますます次が気になり始めるのだ。
このスピード感と迫力、なにより読みやすい文章がとてもいいと感じた。 最終的にはSFっぽくまとめられ最大のなぞも解決する・・・ハッピーエンドはない。
自分が異世界に転移するならの作者でこれも同じく心理描写のすごい物語りだった。